new NAPPAFUKU-7 (2021603)

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(2021603)

 

写真:定年退職を取り扱った本の例

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退任した頃から(5)


 これからは「毎日が日曜日」というが、定年退(退任)後の有り余る時間を如何に過ごすか、有効に使うか、まかり間違っても粗大ごみとして放り出されないようにするには、などなど企業戦士として、この世の荒波を突っ走ってきた方々には大きな課題があります、

 

 「車は急に止まれない」、サラリーマンをされていた方が定年を迎えると、これまでの日常風景が一夜にして変わっていても翌日もいつもと同じように出勤する方もあるらしい、私もそうでした。9月1日から出社しなくてもよいので朝寝坊しようと思ってたが、起床したのはやはりいつもの朝6時(ハハハ~)生活習慣は急に止まれないもですね、多くの方々がこのような体験をされてきたことだろう。
 

 そして団塊世代の大量定年退職時代、書店には「定年退職後の過ごし方」など「定年後の・・・」という名の本が沢山並んでいる。(上の写真)
 友人知人(男性)たちは、旅行、写真、散歩、山登り、音楽、テニス、ゴルフ、貸農園、田舎住まい、など〇〇三昧であるが、彼らによれば、それは数か月も過ぎると飽きてしまい、その後も長続きさせるにはひと工夫も二工夫もいるので困ってしまうということらしい。
 中には再就職で転職、コンサルタントや講演をしている方もある。が、特に転職し生活環境が変わり人間関係や企業風土が変わるとそれに溶け込めない方もあるように見受ける。
 
 余談だが、私が現役時代に定年退職者採用面接で感じたことで、有名大企業に勤められた方の採用は難しいと思ったことがある、その代表的なのが(一方的かもしれないが採用する側から見ての話しとして参考にしていただければ)


・かつて勤めていた会社の大きい看板が下ろせない(見せびらかす)
・かつての役職立場が忘れられない(上から目線が身についいる)
・長く管理職や事務職にあった人は現場作業に向かない(手に職がない)
・やってきた仕事の守備範囲が狭い(小企業では一人が何役もしなければならない)

 例外は技術や現場作業が大変好きな方である。こういう方はどこでも通じるし早く社内の空気に馴染んでいただけ、若い人への技術指導もできるので採用側は大歓迎である。

 

 私の場合は贅沢なことだと思うが、(退任)退職できないことが悩みであった、そして多くの友人知人が定年退職していく姿をうらやましく思ったことがある、彼らからすれば逆に定年退職がない私をうらやましく思われていたに違いないが。

 このように定年退職は人生の大転換時、その条件や影響はお一人お一人にとって随分様子が違うので一概には言えないが、共通していることがある


➀人生時間:これからの人生時間、人生100年時代というから仮に60歳から100歳までとすると40年の長い時間がある。これは丁度20~60歳までの現役世代時の40年間と同じである。自分の人生時間があとどれだけ残っているのか、わからないが、少なくともあと20~30年はあるかもしれないと考えておく方が良いと思う。


②体力の衰え:次に共通しているのは、体力の衰えである、前の40年・現役時代と確実に違う点であるが、体調・体力・健康状態は確実に劣ってゆくし、それにつれて気力も記憶力も何もかもが落ちてくる。(実感!)したがって新しいことを始めるのは極めて難しくなって、学生時代や現役時代に身に着けたことでないとやりにくい。それでご年配の方がスマホやパソコンを苦手とするのは仕方がないことだと思うが、ボケっとしていると時代から置き去りにされてしまう。

 

③人生航路の終点:第三の共通点は、誰にでも人生の終点が来ること、人生航路最後の寄港地・終着駅がある。これは誰も避けられないしあたりまえのことだ。しかし、私にはまだその実感が乏しいが、その時は確実にしかも突然やってくるに違いない。少なくともコロナにつれていかれないようにしたいものだ!

 

続く>