new NAPPAFUKU-6 (2021602)

new NAPPAFUKU-6
(2021602)


退任した頃から(4)

 

写真:小学校の学芸会、右端のアコーディオンを弾いているのが私(当時4年生頃)その後ろ横にハーモニカをふいているらしい二人の男子が見える。

 

f:id:arunas001:20210602160446j:plain

 


 ②③は後に回して、話は退任してからの「④80~90歳:楽器を習う」に飛びます。


 小学生(S24)の頃、学芸会でアコーディオンを演奏したことがあった。写真のように打楽器中心のガラクタバンドのような合奏だが、この写真が残っている。

 この頃、近所の音楽教室で一時的にアコーディオンを習ったことがあった。どのくらいの間、習ったのか憶えてないが、あまり長くはなかったようだ。この音楽教室では、ほかにバイオリンやピアノも教えていたようで、中に格好良くバイオリンを習っていたお兄さんに「何という曲か」と聞いたところ「ツゴイネルワイゼン」と教えてくれた。このとき初めて聞いた生演奏であった。
 

 そのことを思い出したが、途中で投げ出したのかもしれないアコーディオンを再度習い直したいと思った。退職が決まってから京都市内でアコーディオンを教えてくれるところがないか、と探していたが見つからなかった。楽器屋で聴けばわかるかもしれないと十字屋で尋ねたところ京都にアコーデオン教室はないとの話、アコーデオンを買う気になっていたので随分落胆したことを覚えている。
 ある時、近くの「醍醐カルチャーセンター」の受講生募集広告を見ていたとろ、沢山ある教室の中に「ハーモニカ教室」があった。家内に話したら町内のママ友で習っている人があるから聞いてみようか、と言って早速聞いてくれた。
 

 9月始めに見学参加、受付の女性に案内され教室に入ると、高齢女性が数人、高齢男性が一人の受講生があった。先生はとみると少し先輩という感じの老人だが親しみやすそうなお顔であった。

 在職中の身辺整理をしている最中だったので約2か月後の11月から習うことにした。思い出してみると、ハーモニカは高校時代に自己流で吹いていたことがあり、卒業とともに離れてしまっていた。

 これも途中でやめてしまったのだ。途中でやめてしまった楽器がアコーデオンとハーモニカの二つあったのだ、今度は最後までやり切ろうと習い始めた。
 

 早いもので、それから約2年半、「石の上にも三年」には満たないが、ようやく慣れ親しんできた、演奏曲目も演奏技法も難しくなってきた。まだまだ入門だというのに、今年3月に初級認定していただき励みにもなった。
 先生は83歳(当時)ハーモニカでは大師範という師範の上に立つ人で関西では一人しかない(当時)という方であることが分かった。偉い先生に師事したものだと、その出会いに感謝しながら、月2回の教室に通っている。最近習っているのは「赤と黒のブルース」「岩壁の母」「お富さん」など、まだ初級なので難しい奏法では出来ないが、普通に演奏するだけでも難しい曲、その上私は曲をほとんど知らない。何とか耳で聞いて知っているという程度で、歌謡曲に馴染んでなかったから大変手強いが、なんとか楽しく演奏できるようにと頑張っている。


 オーディオをやっていて、自分は楽器をしらないから本当の音や音楽を知らないということがあった。しかし、ハーモニカを習い始めて、自分の演奏を聞きなおしたり、教材のCDを聞いていると音と楽器と音楽の関係が分かってきた。つまり。模範ハーモニカ演奏CDがピアノやバイオリン曲など楽器の音と同じようにオーディオ装置の試聴に良いことが分かってきて、音楽もさることなからスピーカから再生される音とハーモニカの生音との比較に良い試聴音源となったことだ。

 

「たかがハーモニカ、されどハーモニカ」

 口で演奏する多くの楽器は吹いて音を出すが、吹く・吸うのコトロールで自在に音楽を響かせるのはハーモニカだけらしい。複式呼吸によるハーモニカ演奏法は健康にもボケ防止にもよさそうだ。


 ハーモニカは、この先ずっと続けたいものだ。