newNAPPAFUKU-25 (20210624)
倒産物語:はじめに
私が会社経営に携わっていた50年間には、いろいろな会社の倒産劇を見てきた、また客先が倒産あるいは支払いできなかったため債権が回収できなかったことが6件あった。
これらも私の人生の内にあるから、他社の倒産にもなにがしかの関係があるはず。そこで「人生のプログラム」の解読の一つとして、自分が見てきた倒産をいくつか考えてみる。また、これが企業経営に何か役立つことがあれば幸いである。
この疑問は「倒産もプログラムしてきたのか?」という問いかけである。実際倒産された方や関係者には大変申しわけないことだと思うが、後の人たちの役にたてるかもしれないのでお許し願いたい。
考えてみると企業も人間(集団)が運営しているのだから、生まれた時(創業)から死(倒産)に向かって活動しているようなものである。
毎年「中小企業白書」が発刊されるが、かなり以前のことだが、その中にこのようなことが記してあった。「統計からすると仮に10社創業したとすると5年後に残るのは3社、10年たてば1社しか残らない」。
人間の場合は永遠に生きながらえることはできないが、企業は人間が若返ることで継続することができる。京都には100年以上続いている会社が120社以上もあると聞いている、私の知人には7代目の社長がいるが、京都には何か企業永続の秘密があるの違いない。が、そんな中の数社の倒産例を取り上げてみる.
最初に倒産に至る直接の経過を考えると、およそ次のようにして起こる
➀会社運営上での根本的な問題や原因がある。
②それによって売上減少、あるいは支出増加があり
③資金調達できなくなって支払いが出来なくなり資金ショートする
④銀行取引停止になり倒産に至る
この②以降は共通しているので、ここでは➀を中心に次回から具体的に考えることにする。
<続く>
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