真空管アンプ製作メモ(6)
パワーアンプの入力配線
自作品は自分の考えるように出来るが、いつも困るのは入力側の配線である。
多くの場合はシャーシ背面にRCAピンジャックを、前面にボリュウムを取り付ける。その間はシールド線を使って配線する。ボリュームから真空管の入力までもシールド線を使う。
いろいろな使う上での利便性や操作性から考えるとこの方法は一般的で良い。私もこのように配線していた時期があった。
ここでの問題は
シールド線を使う
シールド線の端末処理がやりにくい
配線が長くなる
ことである。
そこで図のようにすればどうだろうか?
つまりRCAピンジャック→ボリュウム→真空管入力端子までを出来るだけ近くに配置してシールド線を使わないで配線する方法である。
この配線方法で注意することは、
➀誘導ノイズをの影響を受けないように電源トランスなどのノイズ発生源から極力遠くに離す
②配線は極力短くする
③ボリュウムの外側シールドのアースは直接シャーシアースに繋ぐ、RCAピンジャックのアース側とは直接つながない。
④真空管のグリッドが直接外部に出るので気になる時は1KΩ程度の抵抗を直列に入れる(この抵抗は音質に影響を与えるのでお気に入りの抵抗を使う)