真空管アンプ製作メモ(9)
アースの取り方については、製作者によってそれぞれ工夫されていると思うが、アンプ製作上最も大事な点ではないかと思う。
真空管パワーアンプに限っての話で、私の経験の範囲でのアース対策について考える。
アースの取り方は概ね次のように分類できると考えますがいかがでしょうか?
また、皆様はどのようにされているでしょうか?
ポンチ絵をご覧ください。
➀一点集中アース型
②アース母線型
③べたアース型
それに➀②③の混合型
➀一点集中アース型について(ポンチ絵と同じ説明です)
A:一般的に初段管付近で一点アースする方式
入力端子や初段管付近に一点アースする、各ブロックのアース点をまとめてここへ落とす。
B:シャーシ中央付近に一点アースする方式、
OTL-PTLの場合、AC100Vラインの片側がアースになるのでこの方法が良いことが分かっている。
C:PTや電源ケミコン付近で一点シャーシに落とす
D:入力端子とスピーカ端子を近くにしてスピーカ端子か入力端子付近で一点アースする
このいずれが好結果をもたらすかはやってみないとわからない場合が多いが、このいずれかを試してみてノイズレベルが最も少なくなる点を見つける。
ポイント
●アース点は3か4mmのタップを立て、シャーシ塗装をはがして真鍮ビス・ナット・菊ワッシャでしっかり止める
●配線はアースラグや圧着端子を使う
●スピーカ端子のアース側もここへ配線する。
②③その他については次回以降に記載します
ご意見をお寄せください。
②③