new NAPPAFUKU-12 (202106010)

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写真:きっかけになった「MC30」

修理した時の写真が見当たらないのでNETから拝借した

 

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 「醍醐LPレコードコンサート」は、今はコロナ禍で中断状態である。また昨年10月に運転免許を自主返納したので、自分で機材を運搬する手段がなくなった。この先続けていけるかどうかわからないが、機材運搬にご協力いただける方があれば継続したいと思っている。

 

 傘寿(80歳)で引退後からは、先に紹介したハーモニカを習うことと、もう一つは真空管アンプの修理・修復を本格的に取り組むことであった。これまでは趣味として真空管アンプ製作を中心にオーディオを楽しんできたが、これはあくまで私個人の楽しみ事であって直接他者には役立っていない自己満足の世界である。しかし、他者に役立つことがあるとすれば、この趣味を通して役立てられそうで、それは失われつつある技術、真空管アンプの修理・修復ではないか、と思っていた。

 

 ことのきっかけは、何年か前のこと、京都のオーディオ友からマッキンMC-30(6L6GCpp)の修理を頼まれたことがあった。彼の言葉を借りると某有名店へ2度修理に出したが、満足に直ってこないし、びっくりするほどの修理代を払ったとのことであった。、
 修理費がかかるのはやむをえないとしても、某有名店でも満足に直せないし高くつくのは修理できる技術者が少なくなっているからではないかと思った。愛用されている真空管アンプを直して喜んでいただけるのであれば、なにか役立つことがありそうだと考えた。

 

 私の場合、仮に70歳から始めたとすると既に12年が経過していることになるが、本格的には80歳からなので実際は約3年しかたっていない。この後、どれだけ時間が残っているかわからないが、私的には90歳までは時間が残っていてほしいと願っている、その間にどれだけできるかやってみようと、放送大学終了後(70歳)からは少しずつ取り組み始め、引退後から本腰を入れて取り組み始めた。

 

  修理業を商売にすることも考えたが、事業活動は引退したことだし、これはあくまで趣味の範囲にとどめておこうと決めた。
 それで目を付けたのは〇オクである、古い真空管アンプ、遺品と思われる真空管アンプ、故障して放置されたような真空管アンプなどが出品されている。それらを買って直し再び〇オクに戻して新しい愛好家の手で活躍できるようにするのが真空管アンプにとっては良いのではないか、と思って始めた。

 

 始めるにあたって方針をきめた
・使った実績がある真空管を使ったアンプ、所持している真空管が使える
・自作、メーカ製のOTLアンプを中心に、トランスアンプは内容を見て
・メーカ製アンプは回路図が公開されているもの、手に負えそうな真空管アンプ

と自分勝手な、あくまでも趣味の範囲でと方針を決めて取り掛かった。

 

写真:最も手こずったフッターマンOTL-3 の修復

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<以下次号に続く>