真空管アンプ製作メモ

真空管アンプ製作メモ

 

真空管アンプの製作を再開した50歳頃から約30年が過ぎました。再開した頃はまだ現役でしたから年に1台程度の製作しかできませんでしたが、若いころを思い出して少しずつ製作を再開しました。

再開の自作一号機は「807シングルアンプ」でしたが、既に嫁いでますので今は手元にありません。

 

それ以来、大中小規模のパワーアンプを50台ほど自作しました。

 

最新作は写真の「21GY5 OTL-PTL」です。

 

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その30年間にいろいろ学んだこと、教えてもらったことなど、真空管パワーアンプ製作のノウハウのようなことをまとめておきたいと思ってこのブログに投稿することにしました。

 

真空管アンプ自作は、製作者の技量が問われますが、製作者によって随分様子が違うものです(配線流儀がいろいろある)。

 

それゆえこの投稿内容にもご意見が違うことも沢山あると思います。読者の皆さんからのご意見やご感想、また経験の交流により、より良いものに出来ればと思っています。

 

あなた様の自作真空管アンプ製作に何かの参考になれば幸いです。

 

投稿は順不問の不定期掲載記事となりますがご愛読よろしくお願いいたします。

 

真空管アンプ製作メモ(1)

一回目は電源回りの整流回路です。詳しい説明はポンチ絵を見ていただきたいと思います。

 

真空管アンプに限らず電源はアンプのエネルギー源ですからパワーがあり、ノイズ発生源にもなります。そのことを頭に置いて電流の方向や信号の方向と順序、配線のしやすさを考えて配線します。

電源トランスなどの部品配置は入力関係から最も遠い位置にします

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ここでのポイントは

・トランスからのB巻線(高電圧線)は最短距離に配線する、シャーシ内に引っ張り回さない

・フィルターケミコンの帰路はトランスのゼロに直接帰し、この間には何も接続しない

・トランス0V点をアースするときはトランスの止めねじを利用し、シャーシとの接触面は塗装をはがして、菊ワッシャなどを使ってアースラグをしっかり締めてアース点を確保する。

 

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